NDMP使用時の考慮事項
ストレージシステムでNDMPサービスを開始するときは、いくつかの考慮事項を考慮する必要があります。
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接続されたテープドライブを使用すると、各ノードで最大16個のバックアップ/リストア、またはこの2つの組み合わせが同時にサポートされます。
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NDMPサービスでは、NDMPバックアップアプリケーションからの要求に応じてファイル履歴データを生成できます。
バックアップアプリケーションでは、ファイル履歴を使用して、選択したデータサブセットをバックアップイメージから最適にリカバリできます。ファイル履歴の生成と処理は、ストレージシステムとバックアップアプリケーションの両方で時間がかかり、CPUに負荷がかかる場合があります。
SMTapeでは、ファイル履歴はサポートされません。
バックアップイメージ全体がリカバリされるディザスタリカバリ用にデータ保護が設定されている場合は、ファイル履歴の生成を無効にしてバックアップ時間を短縮できます。NDMPファイル履歴の生成を無効にできるかどうかについては、バックアップアプリケーションのマニュアルを参照してください。
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NDMPのファイアウォールポリシーは、すべてのLIFタイプでデフォルトで有効になっています。
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ノードを対象としたNDMPモードでFlexVol volumeをバックアップするには、バックアップアプリケーションを使用して、ボリュームを所有するノードでバックアップを開始する必要があります。
ただし、ノードルートボリュームはバックアップできません。
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ファイアウォールポリシーで許可されている場合は、任意のLIFからNDMPバックアップを実行できます。
データLIFを使用する場合は、フェイルオーバー用に設定されていないLIFを選択する必要があります。NDMP処理中にデータLIFがフェイルオーバーすると、NDMP処理は失敗するため、再度実行する必要があります。
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ノードを対象としたNDMPモードおよびStorage Virtual Machine(SVM)を対象としたNDMPモードでCAB拡張がサポートされていない場合、NDMPデータ接続ではNDMP制御接続と同じLIFを使用します。
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LIFの移行中は、実行中のバックアップおよびリストア処理が中断されます。
LIFの移行後にバックアップ処理とリストア処理を開始する必要があります。
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NDMPバックアップパスの形式は、 `/vserver_name/volume_name/path_name`です。
`path_name`はオプションで、ディレクトリ、ファイル、またはSnapshotコピーのパスを指定します。
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ダンプエンジンを使用してSnapMirrorデスティネーションをテープにバックアップする場合は、ボリューム内のデータのみがバックアップされます。
ただし、SMTapeを使用してSnapMirrorデスティネーションをテープにバックアップする場合は、メタデータもバックアップされます。SnapMirror関係および関連するメタデータはテープにバックアップされません。そのため、リストア時には、そのボリュームのデータのみがリストアされますが、関連するSnapMirror関係はリストアされません。