サイズ変更を使用するべき状況
クォータのサイズ変更はONTAPの便利な機能です。また、クォータのサイズ変更はクォータ初期化よりも高速であるため、可能なかぎりサイズ変更を使用してください。ただし、注意が必要な制限事項がいくつかあります。
サイズ変更を使用できるのは、クォータに対する特定の種類の変更に限られます。次の種類の変更をクォータ ルールに加える場合は、クォータのサイズを変更できます。
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既存のクォータを変更する場合
たとえば、既存のクォータの制限を変更する場合などです。
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デフォルト クォータまたはデフォルト追跡クォータが適用されているクォータ ターゲットにクォータを追加する場合
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デフォルト クォータまたはデフォルト追跡クォータのエントリが指定されているクォータを取り消す場合
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単独のユーザ クォータを1つのマルチユーザ クォータに統合する場合
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クォータを大幅に変更したあとは、完全な再初期化を実行して、すべての変更を有効にする必要があります。 |
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サイズの変更を試みたときに、サイズ変更処理ですべてのクォータ変更を反映できない場合、ONTAPにより警告が表示されます。ストレージ システムが特定のユーザ、グループ、またはqtreeのディスク使用量を追跡しているかどうかは、クォータ レポートから判断できます。クォータ レポートにクォータが表示される場合、ストレージ システムは、クォータ ターゲットが所有するディスク スペースとファイル数を追跡しています。 |
一部のクォータ ルールの変更は、サイズ変更によって有効にできます。次のクォータを考えてみましょう。
#Quota Target type disk files thold sdisk sfile #------------ ---- ---- ----- ----- ----- ----- * user@/vol/vol2 50M 15K * group@/vol/vol2 750M 85K * tree@/vol/vol2 - - jdoe user@/vol/vol2/ 100M 75K kbuck user@/vol/vol2/ 100M 75K
次の変更を行ったとします。
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デフォルトのユーザ ターゲットのファイル数を増やす。
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デフォルト ユーザ クォータよりも多くのディスク制限を必要とする新しいユーザboris用に新しいユーザ クォータを追加する。
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ユーザkbuck用の明示的クォータ エントリを削除。このユーザにはデフォルト クォータ制限だけでOKとなったため。
この変更により、次のクォータが作成されます。
#Quota Target type disk files thold sdisk sfile #------------ ---- ---- ----- ----- ----- ----- * user@/vol/vol2 50M 25K * group@/vol/vol2 750M 85K * tree@/vol/vol2 - - jdoe user@/vol/vol2/ 100M 75K boris user@/vol/vol2/ 100M 75K
これらのすべての変更は、サイズ変更によってアクティブ化されます。クォータの完全な再初期化は必要ありません。