データ保護の準備
バックアップ、クローニング、リストアなどのデータ保護処理を実行する場合は、事前に戦略を定義し、環境をセットアップする必要があります。SnapMirrorテクノロジとSnapVaultテクノロジを使用できるようにSnapCenter Serverをセットアップすることもできます。
SnapVaultテクノロジとSnapMirrorテクノロジを利用するには、ストレージ デバイス上のソース ボリュームとデスティネーション ボリュームの間にデータ保護関係を設定し、初期化する必要があります。この作業を実行するには、NetApp System Managerを使用するか、ストレージ コンソールのコマンドラインを使用します。
詳細情報
SnapCenter Plug-in for Microsoft Exchange Serverを使用するための前提条件
ユーザがPlug-in for Exchangeを使用するためには、SnapCenter管理者が事前にSnapCenter Serverをインストールして設定し、前提条件となるタスクを実行する必要があります。
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SnapCenter Serverをインストールして設定します。
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SnapCenterにログインします。
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SnapCenter環境を設定するために、ストレージ システム接続の追加または割り当てを行い、クレデンシャルを作成します。
SnapCenterでは、別々のクラスタに属している場合でも、複数のSVMに同じ名前を付けることはサポートされません。SnapCenterでサポートするSVMには、すべて一意の名前を付ける必要があります。 -
ホストを追加し、SnapCenter Plug-in for Microsoft WindowsとSnapCenter Plug-in for Microsoft Exchange Serverをインストールして、リソースを検出(更新)します。
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SnapCenter Plug-in for Microsoft Windowsを使用して、ホスト側のストレージをプロビジョニングします。
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SnapCenter Serverを使用してVMware RDM LUN上のExchangeデータベースを保護する場合は、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereを導入してSnapCenterに登録する必要があります。詳細については、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereのドキュメントを参照してください。
VMDKはサポートされません。 -
Microsoft Exchangeのツールを使用して、既存のMicrosoft Exchange Serverデータベースをローカル ディスクからサポート対象のストレージに移動します。
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バックアップ レプリケーションが必要である場合は、SnapMirror関係とSnapVault関係をセットアップします。
SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.1.1のドキュメントには、SnapCenter 4.1.1のユーザ向けに、仮想データベースとファイルシステムの保護に関する情報が記載されています。NetApp Data Broker 1.0および1.0.1のドキュメントには、SnapCenter 4.2.xのユーザ向けに、LinuxベースのNetApp Data Broker仮想アプライアンス(オープン仮想アプライアンス形式)が提供するSnapCenter Plug-in for VMware vSphereを使用した仮想データベースとファイルシステムの保護に関する情報が記載されています。SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.3のドキュメントには、SnapCenter 4.3.xのユーザ向けに、LinuxベースのSnapCenter Plug-in for VMware vSphere仮想アプライアンス(オープン仮想アプライアンス形式)を使用した仮想データベースとファイルシステムの保護に関する情報が記載されています。
Exchange Serverの保護におけるソース、リソース グループ、ポリシーの使用方法
SnapCenterを使用する前に、実行するバックアップ、リストア、再シードの各処理に関連する基本的な概念を理解しておくと役立ちます。ここでは、これらの処理で扱うリソース、リソース グループ、およびポリシーについて説明します。
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リソースとは、通常は、SnapCenterでバックアップするメールボックス データベースまたはMicrosoft Exchangeデータベース可用性グループ(DAG)です。
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SnapCenterのリソース グループは、ホストまたはExchange DAG上のリソースの集まりであり、リソース グループにはDAG全体または個々のデータベースを含めることができます。
リソース グループに対して処理を実行すると、リソース グループに指定したスケジュールに従って、リソース グループに定義されているリソースに対して処理が実行されます。
単一のリソースまたはリソース グループをオンデマンドでバックアップすることができます。また、スケジュールされたバックアップを単一リソースおよびリソース グループに対して実行することもできます。
リソース グループは、以前はデータセットと呼ばれていました。
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ポリシーは、バックアップ頻度、コピーの保持、スクリプトといった、データ保護処理の特性を指定するものです。
リソース グループを作成するときに、そのグループに対して1つ以上のポリシーを選択します。オンデマンドで単一リソースのバックアップを実行するときにも、1つ以上のポリシーを選択できます。
リソース グループは、保護する対象と、それを日時でいつ保護するかを定義するものと考えてください。ポリシーとは、それをどのように保護したいかを定義するものと考えてください。たとえば、ホストのすべてのデータベースをバックアップする場合は、ホストのすべてのデータベースを含むリソース グループを作成します。このリソース グループに、日次ポリシーと毎時ポリシーの2つのポリシーを適用します。リソース グループを作成してポリシーを適用する際に、フル バックアップを1日1回実行するようにリソース グループを設定し、別のスケジュールでログ バックアップを1時間おきに実行するように設定します。次の図は、データベースのリソース、リソース グループ、ポリシーの関係を示しています。
