SQL Serverデータベース バックアップからのクローニング
SnapCenterを使用して、SQL Serverデータベース バックアップをクローニングすることができます。古いバージョンのデータに対してアクセスまたはリストアが必要な場合は、データベース バックアップをオンデマンドでクローニングできます。
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データ保護の準備として、ホストの追加、リソースの特定、ストレージ システム接続の作成などのタスクを完了しておく必要があります。
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データベースまたはリソース グループをバックアップしておく必要があります。
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ログ バックアップを使用して代替ホストにクローニングする際に、セカンダリ ロケータを検出するには、mirror、vault、mirror-vaultなどのデータ保護タイプをデータLUNとログLUNで一致させる必要があります。
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SnapCenterのクローン処理中に、マウント済みのクローン ドライブが見つからない場合は、SnapCenter ServerのCloneRetryTimeoutパラメータを300に変更する必要があります。
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ボリュームをホストするアグリゲートがStorage Virtual Machine(SVM)の割り当て済みアグリゲート リストに含まれていることを確認します。
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スタンドアロン データベース インスタンスをクローニングする場合は、マウント ポイント パスが存在すること、および専用ディスクであることを確認してください。
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フェイルオーバー クラスタ インスタンス(FCI)をクローニングする場合は、マウント ポイントが存在すること、共有ディスクであること、およびパスとFCIが同じSQLリソース グループに属していることを確認してください。
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各ホストに割り当てられているvFCイニシエータまたはFCイニシエータが1つだけであることを確認します。これは、SnapCenterでサポートされるイニシエータはホストごとに1つだけであるためです。
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ソース データベースまたはターゲット インスタンスがクラスタ共有ボリューム(CSV)上にある場合、クローニングされたデータベースはCSV上に配置されます。
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SCRIPTS_PATHは、プラグイン ホストのSMCoreServiceHost.exe.ConfigファイルにあるPredefinedWindowsScriptsDirectoryキーを使用して定義します。
必要に応じて、このパスを変更してSMcoreサービスを再起動できます。セキュリティを確保するために、デフォルトのパスを使用することを推奨します。
キーの値は、API を介して Swagger から表示できます: API /4.7/configsettings
GET APIを使用すると、キーの値を表示できます。SET APIはサポートされません。
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仮想環境(VMDK / RDM)の場合は、マウント ポイントが専用ディスクであることを確認してください。 |
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ONTAP 9.12.1以前のバージョンでは、リストアの一環としてSnapLock Vault Snapshotから作成されたクローンが、SnapLock Vaultの有効期限を継承します。SnapLockの有効期限が過ぎたあと、ストレージ管理者がクローンを手動でクリーンアップする必要があります。
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左側のナビゲーション ペインで [リソース] を選択し、リストから [SnapCenter Plug-in for SQL Server] を選択します。
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[リソース] ページで、[表示] リストから [データベース] または [リソース グループ] を選択します。
インスタンスのバックアップのクローニングはサポートされていません。 -
データベースまたはリソース グループを選択します。
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コピーの管理 ビュー ページで、プライマリまたはセカンダリ (ミラーリングまたはボールト化された) ストレージ システムからバックアップを選択します。
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バックアップを選択し、*を選択します。
*。
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クローン オプション ページで、次のアクションを実行します。
フィールド 操作 Clone server
クローンをどのホスト上に作成するかを選択します。
Clone instance
データベース バックアップのクローニング先となるクローン インスタンスを選択します。
指定したクローン サーバ上のSQLインスタンスを選択する必要があります。
Clone suffix
クローン ファイル名に付加される、データベースがクローンであることを示すサフィックスを入力します。
たとえば、db1_clone。元のデータベースと同じ場所にクローニングする場合、クローニングされたデータベースを元のデータベースと区別するためにサフィックスを指定する必要があります。そうしないと、処理が失敗します。
Auto assign mount point / Auto assign volume mount point under path
マウント ポイントを自動的に割り当てるか、またはパスを指定してボリューム マウント ポイントを自動的に割り当てるかを選択します。
パスの下のボリューム マウント ポイントを自動割り当て: パスの下のマウント ポイントを使用すると、特定のディレクトリを提供できます。指定したディレクトリにマウント ポイントが作成されます。このオプションを選択する場合は、ディレクトリが空であることを事前に確認しておく必要があります。ディレクトリにデータベースが格納されている場合、そのデータベースはマウント処理後に無効な状態になります。
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[Logs]ページで、次のいずれかのオプションを選択します。
フィールド 操作 None
ログなしでフル バックアップのみをクローニングする場合は、このオプションを選択します。
All log backups
フル バックアップ後の日付のログ バックアップをすべてクローニングする場合、このオプションを選択します。
By log backups until
選択した日付のバックアップ ログまでのバックアップ ログに基づいてデータベースをクローニングする場合、このオプションを選択します。
By specific date until
クローニングされたデータベースにトランザクション ログを適用する最終日時を指定します。
このポイントインタイムのクローニングでは、指定した日時以降に記録されたトランザクション ログ エントリがクローニングされません。
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スクリプト ページで、スクリプトのタイムアウト、パス、およびクローン操作の前または後に実行するプレスクリプトまたはポストスクリプトの引数をそれぞれ入力します。
たとえば、SNMPトラップの更新、アラートの自動化、ログの送信などをスクリプトで実行できます。
プリスクリプトやポストスクリプトのパスに、ドライブや共有を含めることはできません。パスは、SCRIPTS_PATHの相対パスである必要があります。 デフォルトのスクリプト タイムアウトは60秒です。
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*通知*ページの*電子メール設定*ドロップダウンリストから、電子メールを送信するシナリオを選択します。
また、送信者と受信者のEメール アドレス、およびEメールの件名を指定する必要があります。実行されたクローン操作のレポートを添付する場合は、「ジョブ レポートの添付」を選択します。
Eメール通知を利用する場合は、GUIまたはPowerShellのSet-SmSmtpServerコマンドを使用して、SMTPサーバの詳細を指定しておく必要があります。 EMSについては、 "EMSデータ収集の管理"
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概要を確認し、[完了] を選択します。
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モニター > ジョブ を選択して、操作の進行状況を監視します。
クローンの作成後は、名前を変更しないでください。
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Open-SmConnectionコマンドレットを使用して、指定のユーザでSnapCenter Serverとの接続セッションを開始します。
Open-SmConnection -SMSbaseurl https://snapctr.demo.netapp.com:8146
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クローニングできるバックアップの一覧を表示するには、Get-SmBackupコマンドレットかGet-SmResourceGroupコマンドレットを使用します。
この例では、使用可能なすべてのバックアップに関する情報を表示しています。
C:\PS>PS C:\> Get-SmBackup BackupId BackupName BackupTime BackupType -------- ---------- ---------- ---------- 1 Payroll Dataset_vise-f6_08... 8/4/2015 Full Backup 11:02:32 AM 2 Payroll Dataset_vise-f6_08... 8/4/2015 11:23:17 AM
この例では、指定したリソース グループとそのリソース、および関連ポリシーに関する情報を表示しています。
PS C:\> Get-SmResourceGroup -ListResources –ListPolicies Description : CreationTime : 8/4/2015 3:44:05 PM ModificationTime : 8/4/2015 3:44:05 PM EnableEmail : False EmailSMTPServer : EmailFrom : EmailTo : EmailSubject : EnableSysLog : False ProtectionGroupType : Backup EnableAsupOnFailure : False Policies : {FinancePolicy} HostResourceMaping : {} Configuration : SMCoreContracts.SmCloneConfiguration LastBackupStatus : VerificationServer : EmailBody : EmailNotificationPreference : Never VerificationServerInfo : SMCoreContracts.SmVerificationServerInfo SchedulerSQLInstance : CustomText : CustomSnapshotFormat : SearchResources : False ByPassCredential : False IsCustomSnapshot : MaintenanceStatus : Production PluginProtectionGroupTypes : {SMSQL} Name : Payrolldataset Type : Group Id : 1 Host : UserName : Passphrase : Deleted : False Auth : SMCoreContracts.SmAuth IsClone : False CloneLevel : 0 ApplySnapvaultUpdate : False ApplyRetention : False RetentionCount : 0 RetentionDays : 0 ApplySnapMirrorUpdate : False SnapVaultLabel : MirrorVaultUpdateRetryCount : 7 AppPolicies : {} Description : FinancePolicy PreScriptPath : PreScriptArguments : PostScriptPath : PostScriptArguments : ScriptTimeOut : 60000 DateModified : 8/4/2015 3:43:30 PM DateCreated : 8/4/2015 3:43:30 PM Schedule : SMCoreContracts.SmSchedule PolicyType : Backup PluginPolicyType : SMSQL Name : FinancePolicy Type : Id : 1 Host : UserName : Passphrase : Deleted : False Auth : SMCoreContracts.SmAuth IsClone : False CloneLevel : 0 clab-a13-13.sddev.lab.netapp.com DatabaseGUID : SQLInstance : clab-a13-13 DbStatus : AutoClosed DbAccess : eUndefined IsSystemDb : False IsSimpleRecoveryMode : False IsSelectable : True SqlDbFileGroups : {} SqlDbLogFiles : {} AppFileStorageGroups : {} LogDirectory : AgName : Version : VolumeGroupIndex : -1 IsSecondary : False Name : TEST Type : SQL Database Id : clab-a13-13\TEST Host : clab-a13-13.sddev.mycompany.com UserName : Passphrase : Deleted : False Auth : SMCoreContracts.SmAuth IsClone : False
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既存のバックアップからのクローニング処理を開始するには、New-SmCloneコマンドレットを使用します。
この例では、指定したバックアップからすべてのログを含めてクローンを作成しています。
PS C:\> New-SmClone -BackupName payroll_dataset_vise-f3_08-05-2015_15.28.28.9774 -Resources @{"Host"="vise-f3.sddev.mycompany.com"; "Type"="SQL Database";"Names"="vise-f3\SQLExpress\payroll"} -CloneToInstance vise-f3\sqlexpress -AutoAssignMountPoint -Suffix _clonefrombackup -LogRestoreType All -Policy clonefromprimary_ondemand PS C:> New-SmBackup -ResourceGroupName PayrollDataset -Policy FinancePolicy
この例では、指定したMicrosoft SQL Serverインスタンスのクローンを作成しています。
PS C:\> New-SmClone -BackupName "BackupDS1_NY-VM-SC-SQL_12-08-2015_09.00.24.8367" -Resources @{"host"="ny-vm-sc-sql";"Type"="SQL Database"; "Names"="ny-vm-sc-sql\AdventureWorks2012_data"} -AppPluginCode SMSQL -CloneToInstance "ny-vm-sc-sql" -Suffix _CLPOSH -AssignMountPointUnderPath "C:\SCMounts"
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クローニング ジョブのステータスを表示するには、Get-SmCloneReportコマンドレットを使用します。
この例では、指定したジョブIDのクローン レポートを表示しています。
PS C:\> Get-SmCloneReport -JobId 186 SmCloneId : 1 SmJobId : 186 StartDateTime : 8/3/2015 2:43:02 PM EndDateTime : 8/3/2015 2:44:08 PM Duration : 00:01:06.6760000 Status : Completed ProtectionGroupName : Draper SmProtectionGroupId : 4 PolicyName : OnDemand_Clone SmPolicyId : 4 BackupPolicyName : OnDemand_Full_Log SmBackupPolicyId : 1 CloneHostName : SCSPR0054212005.mycompany.com CloneHostId : 4 CloneName : Draper__clone__08-03-2015_14.43.53 SourceResources : {Don, Betty, Bobby, Sally} ClonedResources : {Don_DRAPER, Betty_DRAPER, Bobby_DRAPER, Sally_DRAPER}
コマンドレットで使用できるパラメータとその説明に関する情報は、Get-Help command_name を実行すると取得できます。あるいは、 "SnapCenterソフトウェア コマンドレット リファレンス ガイド" 。