StorageGRID プラットフォームサービスのサポート
StorageGRID プラットフォームサービスでは、 StorageGRID のテナントアカウントでリモート S3 バケット、 Simple Notification Service ( SNS )エンドポイント、 Elasticsearch クラスタなどの外部サービスを利用して、グリッドが提供するサービスを拡張できます。
次の表に、使用可能なプラットフォームサービスとその設定に使用する S3 API を示します。
プラットフォームサービス | 目的 | サービスの設定に使用する S3 API |
---|---|---|
CloudMirror レプリケーション |
ソースの StorageGRID バケットから、設定したリモートの S3 バケットにオブジェクトをレプリケートします。 |
PUT Bucket replication |
通知 |
ソースの StorageGRID バケットでのイベントに関する通知を、設定した Simple Notification Service ( SNS )エンドポイントに送信します。 |
PUT Bucket notification |
検索統合 |
StorageGRID バケットに格納されているオブジェクトメタデータを、設定した Elasticsearch インデックスに送信します。 |
PUT Bucket metadata notification
|
グリッド管理者がテナントアカウントでプラットフォームサービスの使用を有効にするには、事前にプラットフォームサービスを使用できるようにする必要があります。その後、テナント管理者が、テナントアカウントのリモートサービスを表すエンドポイントを作成する必要があります。この手順は、サービスを設定する前に実行する必要があります。
プラットフォームサービスの使用に関する推奨事項
プラットフォームサービスを使用する前に、次の推奨事項を確認してください。
-
CloudMirror のレプリケーション、通知、検索統合を必要とする S3 要求ではアクティブなテナントが 100 個を超えないようにすることを推奨します。アクティブなテナントが 100 を超えると、 S3 クライアントのパフォーマンスが低下する可能性があります。
-
StorageGRID システムの S3 バケットで、バージョン管理と CloudMirror レプリケーションの両方が有効になっている場合は、デスティネーションエンドポイントでも S3 バケットのバージョン管理を有効にすることを推奨します。これにより、 CloudMirror レプリケーションでエンドポイントに同様のオブジェクトバージョンを生成できます。
-
ソースバケットで S3 オブジェクトのロックが有効になっている場合、 CloudMirror レプリケーションはサポートされません。
-
デスティネーションバケットでレガシー準拠が有効になっていると、 CloudMirror レプリケーションは AccessDenied エラーで失敗します。