インストールの自動化( Red Hat Enterprise Linux または CentOS )
StorageGRID ホストサービスのインストールおよびグリッドノードの設定を自動化することができます。
導入を自動化すると、次のいずれかの場合に役立ちます。
-
物理ホストや仮想ホストの導入と設定に Ansible 、 Puppet 、 Chef などの標準のオーケストレーションフレームワークをすでに使用している場合。
-
複数の StorageGRID インスタンスを導入する場合。
-
大規模で複雑な StorageGRID インスタンスを導入する場合。
StorageGRID ホストサービスはパッケージによってインストールされ、構成ファイルによって制御されます。次のいずれかの方法で構成ファイルを作成できます。
-
"構成ファイルを作成します" 手動インストール中の対話的な操作。
-
構成ファイルを事前に準備し(またはプログラム化して)、この資料で説明するように、標準のオーケストレーションフレームワークを使用した自動インストールを可能にします。
StorageGRID には、 StorageGRID アプライアンスと StorageGRID システム全体(「グリッド」)の設定を自動化するためのオプションの Python スクリプトが用意されています。これらのスクリプトは直接使用することも、 StorageGRID インストール REST API の使用方法を調べることもできます。グリッドの導入ツールや設定ツールを独自に開発する際の参考としても使用できます。
StorageGRID ホストサービスのインストールと設定を自動化する
StorageGRID ホストサービスのインストールは、 Ansible 、 Puppet 、 Chef 、 Fabric 、 SaltStack などの標準のオーケストレーションフレームワークを使用して自動化できます。
StorageGRID ホストサービスは RPM 形式でパッケージ化されており、あらかじめ構成ファイルを用意して(またはプログラム化して)おくことで自動インストールが可能です。すでに RHEL または CentOS のインストールおよび設定に標準的なオーケストレーションフレームワークを使用している場合は、プレイブックやレシピに StorageGRID を追加する方が簡単です。
のサンプルのAnsibleのロールとプレイブックを参照してください /extras
インストールアーカイブに付属するフォルダ。Ansibleプレイブックは、の仕組みを示しています storagegrid
役割は、ホストを準備し、ターゲットサーバーにStorageGRID をインストールすることです。必要に応じて、ロールまたはプレイブックをカスタマイズできます。
サンプルのプレイブックには、 StorageGRID ホストサービスを開始する前にネットワークデバイスを作成するために必要な手順は含まれていません。これらの手順は、最終的な確認と使用の前に追加してください。 |
ホストの準備と仮想グリッドノードの導入の手順をすべて自動化することができます。
StorageGRID の設定を自動化
グリッドノードを導入したら、 StorageGRID システムの設定を自動化できます。
-
インストールアーカイブにある次のファイルの場所を確認しておきます。
ファイル名 説明 configure-storagegrid.py
設定を自動化するための Python スクリプト
storagegrid-sample.json を設定します
スクリプトで使用するサンプル構成ファイル
storagegrid-bank.json を設定する
スクリプトで使用する空の構成ファイルです
-
を作成しておきます
configure-storagegrid.json
構成ファイルこのファイルを作成するには、サンプル構成ファイルを変更します (configure-storagegrid.sample.json
)または空の構成ファイル (configure-storagegrid.blank.json
)。
を使用できます configure-storagegrid.py
Pythonスクリプトおよび configure-storagegrid.json
StorageGRID システムの設定を自動化するための構成ファイル。
また、 Grid Manager またはインストール API を使用してシステムを設定することもできます。 |
-
Python スクリプトを実行するために使用する Linux マシンにログインします。
-
インストールアーカイブを展開したディレクトリに移動します。
例:
cd StorageGRID-Webscale-version/platform
ここで、
platform
はですdebs
、rpms`または `vsphere
。 -
Python スクリプトを実行し、作成した構成ファイルを使用します。
例:
./configure-storagegrid.py ./configure-storagegrid.json --start-install
リカバリパッケージ .zip
設定プロセスでファイルが生成され、インストールと設定を実行するディレクトリにダウンロードされます。グリッドノードで障害が発生した場合に StorageGRID システムをリカバリできるようにするために、リカバリパッケージファイルをバックアップする必要があります。たとえば、バックアップされたセキュアなネットワーク上の場所や、安全なクラウドストレージ上の場所にコピーします。
リカバリパッケージファイルには StorageGRID システムからデータを取得するための暗号キーとパスワードが含まれているため、安全に保管する必要があります。 |
ランダムパスワードを生成するように指定した場合は、を開きます Passwords.txt
ファイルを開き、StorageGRID システムへのアクセスに必要なパスワードを探します。
###################################################################### ##### The StorageGRID "recovery package" has been downloaded as: ##### ##### ./sgws-recovery-package-994078-rev1.zip ##### ##### Safeguard this file as it will be needed in case of a ##### ##### StorageGRID node recovery. ##### ######################################################################
StorageGRID システムがインストールおよび設定されると、確認メッセージが表示されます。
StorageGRID has been configured and installed.