ワークロードパフォーマンス測定値
Unified Manager は、履歴統計値と予測統計値に基づいてクラスタ上のワークロードのパフォーマンスを測定し、ワークロードのレイテンシ値の予測を作成します。実際のワークロードの統計値とレイテンシ予測を比較して、ワークロードのパフォーマンスが高すぎるか低すぎるかを判断します。ワークロードのパフォーマンスが想定される範囲外になった場合、動的なパフォーマンス イベントがトリガーされてユーザに通知されます。
次の図では、期間内に実際に測定されたパフォーマンス統計の実測値を赤色で示してあります。この実測値はパフォーマンスしきい値を超えており、レイテンシ予測の上限よりも上に表示されています。ピークは期間内における実測値の最大値です。偏差は想定値(予測)と実測値の差を測定したもので、ピーク偏差は想定値と実測値の差の最大値を示します。

次の表は、ワークロードのパフォーマンス測定値を示しています。
項目 | 説明 | ||
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アクティビティ |
ポリシー グループのワークロードで使用されているQoS制限の割合です。
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実測値 |
特定の時点に測定された特定のワークロードのパフォーマンスの値です。 |
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偏差 |
想定値と実測値の差です。想定範囲の上限値から想定値を引いた値を実測値から想定値を引いた値で割った比率で示されます。
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想定 |
特定のワークロードについての過去のパフォーマンス データの分析に基づく想定値です。Unified Manager はこれらの統計値を分析して、値の予想範囲 (遅延予測) を決定します。 |
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レイテンシ予測(想定範囲) |
レイテンシ予測は、ある時刻にパフォーマンス値の上限と下限がどうなるかを予測するものです。ワークロードのレイテンシの場合、上限値がパフォーマンスしきい値を形成します。実測値がパフォーマンスしきい値を超えると、Unified Managerによって動的なパフォーマンス イベントがトリガーされます。 |
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ピーク |
一定の期間に測定された最大値です。 |
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ピーク偏差 |
一定の期間に測定された偏差の最大値です。 |
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キュー深度 |
インターコネクト コンポーネントで待機している保留中のI/O要求の数です。 |
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利用率 |
ネットワーク処理、データ処理、およびアグリゲート コンポーネントのワークロード処理を完了するためにビジー状態になる一定期間における時間の割合です。たとえば、ネットワーク処理やデータ処理のコンポーネントでI/O要求を処理するのにかかる時間の割合や、アグリゲートで読み取りや書き込みの要求に対応するのにかかる時間の割合などがあります。 |
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書き込みスループット |
MetroCluster構成におけるローカル クラスタのワークロードからパートナー クラスタへの書き込みスループットです。1秒あたりのメガバイト数(MBps)で示されます。 |