System ManagerでのONTAP ネームサービススイッチの設定について- ONTAP 9.7以前
寄稿者
ONTAP System Managerクラシック(ONTAP 9.7以前で使用可能)では、UNIXシステムの/etc/nsswitch.confファイルに相当するテーブルにネームサービス設定情報が格納されます。このテーブルを環境に応じて適切に設定するためには、その機能と ONTAP でテーブルがどのように使用されるかを理解しておく必要があります。
ONTAP ネームサービススイッチテーブルは、 ONTAP が特定の種類のネームサービス情報を取得する際にどのネームサービスソースをどの順番で参照するかを決定します。ONTAP では、 SVM ごとに個別のネームサービススイッチテーブルが保持されます。
データベースタイプ
テーブルには、次の各データベースタイプについてネームサービスのリストが格納されます。
データベースタイプ | ネームサービスソースの用途 | 有効なソース |
---|---|---|
ホスト |
ホスト名の IP アドレスへの変換 |
ファイル、 DNS |
グループ |
ユーザグループ情報を検索しています |
files 、 nis 、 ldap が表示されます |
パスワード |
ユーザ情報を検索しています |
files 、 nis 、 ldap が表示されます |
ネットグループ |
ネットグループ情報の検索 |
files 、 nis 、 ldap が表示されます |
namemap |
ユーザ名のマッピング |
ファイル、 LDAP |
ソースタイプ
ソースタイプによって、該当する情報を取得するために使用するネームサービスソースが決まります。
ソースタイプ | 情報の検索先 | 使用するコマンド |
---|---|---|
ファイル |
ローカルのソースファイル |
「 vserver services name-service unix-user 「 vserver services name-service unix-group 」を参照してください vserver services name-service netgroup 「 vserver services name-service dns hosts 」という名前になります |
NIS |
SVM の NIS ドメイン設定で指定された外部の NIS サーバ |
「 vserver services name-service nis-domain 」です |
LDAP |
SVM の LDAP クライアント設定で指定された外部の LDAP サーバ |
vserver services name-service ldap |
DNS |
SVM の DNS 設定で指定された外部の DNS サーバ |
vserver services name-service dns |
データアクセスと SVM 管理者の両方の認証に NIS または LDAP を使用する場合も、 NIS 認証または LDAP 認証が失敗した場合に備え、「 files 」を含め、ローカルユーザをフォールバックとして設定する必要があります。
-
関連情報 *