ホスト名解決に使用する DNS を設定します
ホスト情報を取得するには、 DNS を使用してローカルソースまたはリモートソースにアクセスします。これらのソースのいずれかまたは両方にアクセスするために DNS を設定する必要があります。
ONTAP がクライアントに適切なアクセスを許可するには、ホスト情報を検索できなければなりません。ネームサービスを設定して、 ONTAP がホスト情報を取得するためにローカルまたは外部の DNS サービスにアクセスできるようにします。
ONTAP は 'UNIX システム上の /etc/nsswitch.conf ファイルと同等のテーブルにネーム・サービス構成情報を格納します
外部 DNS サーバを使用して、ホスト名解決のために SVM とデータ LIF を設定する
SVM 上で DNS を有効にし、ホスト名解決に DNS を使用するように設定するには、「 vserver services name-service dns 」コマンドを使用します。ホスト名は外部 DNS サーバを使用して解決されます。
ホスト名を検索するために、サイト規模の DNS サーバが使用可能である必要があります。
単一点障害を回避するには、複数の DNS サーバを設定する必要があります。1 つの DNS サーバ名だけを入力すると 'vserver services name-service dns create コマンドによって警告が表示されます
ネットワーク管理ガイドには、 SVM での動的 DNS の設定に関する情報が記載されています。
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SVM で DNS を有効にします。
vserver services name-service dns create -vserver vserver_name -domains domain_name - name-servers ip_addresses -state enabled
次のコマンドは、 SVM vs1 で外部 DNS サーバを有効にします。
vserver services name-service dns create -vserver <vs1.example.com> -domains <example.com> -name-servers <192.0.2.201,192.0.2.202> -state <enabled>
vserver services name-service dns create コマンドを使用すると、設定の自動検証が行われ、 ONTAP がネームサーバに接続できない場合はエラーメッセージが報告されます。 -
SVM が所有する LIF で DNS を有効にします。
実行中の場合
使用するコマンド
既存の LIF ゾーン名を変更する
network interface modify -lif lifname -dns-zone
新しい LIF ゾーン名を作成しています
network interface create -lif lifname -dns-zone
vserver services name-service dns create -vserver <vs1> -domains <example.com> -name-servers <192.0.2.201, 192.0.2.202> -state <enabled> network interface modify -lif <datalif1> -dns-zone <zonename.whatever.com>
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「 vserver services name-service dns check 」コマンドを使用して、ネームサーバのステータスを検証します。
vserver services name-service dns check -vserver vs1.example.com VserverName Server Status Status Details ---------------- ---------- ------- -------------------------- vs1.example.com 10.0.0.50 up Response time (msec): 2 vs1.example.com 10.0.0.51 up Response time (msec): 2
ホスト名解決用のネームサービススイッチテーブルを設定します
ONTAP がホスト情報を取得するためにローカルまたは外部のネームサービスにアクセスできるようにするには、ネームサービススイッチテーブルを正しく設定する必要があります。
環境内のホストのマッピングでどのネームサービスを使用するかを決めておく必要があります。
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ネームサービススイッチテーブルに必要なエントリを追加します。
vserver services name-service <ns-switch> create -vserver <vserver_name> -database <database_name> -source <source_names>
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ネームサービススイッチテーブルに想定されるエントリが適切な順序で格納されていることを確認します。
vserver services name-service <ns-switch> show -vserver <vserver_name>
次の例は、 SVM vs1 のネームサービススイッチテーブルに、ホスト名を解決するためにまずローカルの hosts ファイルを使用し、次に外部 DNS サーバを使用するように指定するエントリを作成しています。
vserver services name-service ns-switch create -vserver vs1 -database hosts -sources files dns