Oracleデータベースのクローニング戦略の定義
データベースをクローニングする前に戦略を定義しておくと、クローニング処理を確実に成功させることができます。
クローニングでサポートされるバックアップのタイプ
SnapCenterでは、Oracleデータベースの各種バックアップのクローニングがサポートされます。
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オンライン データ バックアップ
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オンライン フル バックアップ
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オフライン マウント バックアップ
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オフライン シャットダウン バックアップ
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Data Guardスタンバイ データベースおよびActive Data Guardスタンバイ データベースのバックアップ
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Real Application Clusters(RAC)構成でのオンライン データ バックアップ、オンライン フル バックアップ、オフライン マウント バックアップ、オフライン シャットダウン バックアップ
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Automatic Storage Management(ASM)構成でのオンライン データ バックアップ、オンライン フル バックアップ、オフライン マウント バックアップ、オフライン シャットダウン バックアップ
マルチパス構成ファイルのuser_friendly_namesオプションがyesに設定されている場合、SAN構成はサポートされません。
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アーカイブ ログ バックアップのクローニングはサポートされていません。 |
Oracleデータベースでサポートされるクローニングのタイプ
Oracle データベース環境では、 SnapCenter はデータベース バックアップのクローン作成をサポートします。バックアップのクローニングは、プライマリ ストレージ システムおよびセカンダリ ストレージ システムから行うことができます。
SnapCenter Server は、 NetApp FlexCloneテクノロジーを使用してバックアップを複製します。
クローンを更新するには、「Refresh-SmClone」コマンドを実行します。このコマンドを実行すると、データベースのバックアップが作成され、既存のクローンは削除され、同じ名前のクローンが作成されます。
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クローンの更新処理は、UNIXコマンドを使わないと実行できません。 |
Oracleデータベースのクローンの命名規則
SnapCenter 3.0 以降、ファイル システムのクローンに対して使用される命名規則は、ASM ディスク グループのクローンに対して使用される命名規則とは異なります。
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SANファイルシステムまたはNFSファイルシステムの命名規則は、FileSystemNameofsourcedatabase_CLONESIDです。
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ASMディスク グループの命名規則は、SC_HASHCODEofDISKGROUP_CLONESIDです。
HASHCODEofDISKGROUPは、自動生成される2~10桁の数値で、各ASMディスク グループに固有です。
Oracleデータベースのクローニングに関する制限事項
データベースをクローニングする前に、クローニング処理の制限事項を確認しておく必要があります。
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Oracle の 11.2.0.4 から 12.1.0.1 までのバージョンを使用している場合、renamedg コマンドを実行するとクローン操作がハング状態になります。この問題を修正するには、Oracleパッチ19544733を適用します。
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(WindowsホストでMicrosoft iSCSIイニシエータを使用するなどして)ホストに直接接続されているLUNから、同じWindowsホスト上のVMDKかRDM LUN、または別のWindowsホストにデータベースをクローニングすることはできません。その逆も同様です。
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ボリューム マウント ポイントのルート ディレクトリを共有ディレクトリにすることはできません。
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クローンを含むLUNを新しいボリュームに移動すると、そのクローンは削除できなくなります。