ほぼゼロRPO
ONTAP tools for VMware vSphere 10.3では動的ストレージプロビジョニングツールが使用されるため、RPOゼロを達成することはできません。ただし、RPOはほぼゼロに近づきます。RPOをほぼゼロにするには、セットアップのバックアップを作成し、新しい仮想マシンにリストアする必要があります。
バックアップを作成し、バックアップファイルをダウンロードする
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vCenter Serverで、メンテナンスコンソールを開きます。
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maintenance ユーザとしてログインします。
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と入力 `4`して*[Support and Diagnostics]*を選択します。
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と入力 `3`して*[システムバックアップを有効にする]*オプションを選択します。
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HA構成でない場合は、ONTAP tools仮想マシンが導入されているvCenterクレデンシャルを入力します。
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バックアップ頻度の値を5~60分で入力します。
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Enter*キーを押します。
これにより、バックアップが作成され、一定の間隔で仮想マシンのデータストアにバックアップがプッシュされます。
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バックアップにアクセスするには、[Storage]セクションに移動して仮想マシンのデータストアを選択します。
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[ファイル]*セクションを選択します。
ファイルセクションでは、ディレクトリが表示されます。ディレクトリの名前は、ONTAP toolsのIPアドレスになります。ドット(.)は、_backup_というサフィックス付きのアンダースコアに置き換えられます。
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バックアップの詳細については、* Files > Download *からbackup_info.txtファイルをダウンロードしてください。
リカバリ
セットアップをリカバリするには、既存の仮想マシンの電源をオフにし、初期導入で使用したOVAを使用して新しい仮想マシンを導入します。
新しい仮想マシンには同じONTAP toolsのIPアドレス(ロードバランサIP)を使用する必要があります。また、サービスが有効になっている、ノードサイズ、HAモードなどのシステム構成は、初期導入時と同じにする必要があります。
バックアップファイルからセットアップをリカバリするには、次の手順を実行します。
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vCenter Serverで、メンテナンスコンソールを開きます。
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maintenance ユーザとしてログインします。
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と入力 `4`して*[Support and Diagnostics]*を選択します。
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と入力 `2`して*[リモート診断アクセスを有効にする]*オプションを選択し、診断アクセス用の新しいパスワードを作成します。
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ダウンロードしたディレクトリからバックアップを1つ選択します。最後のバックアップファイル名は_backup_info.txt_fileに記録されます。
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次のコマンドを実行してバックアップを新しい仮想マシンにコピーし、プロンプトが表示されたら診断パスワードを入力します。
scp <Backup_X.tar.enc> diag@<node_ip>:/home/diag/system_recovery.tar.enc
コマンドに記載されている宛先パスとファイル名(/home/diag/system_recovery.tar.enc)は変更しないでください。 -
バックアップファイルがコピーされたら、診断シェルにログインし、次のコマンドを実行します。
sudo perl /home/maint/scripts/post-deploy-upgrade.pl -recovery
ログは_/ var/log/post-deploy-upgrade.log_fileに記録されます。
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リカバリが成功すると、サービスとvCenterオブジェクトがリストアされます。