Oracleデータベースやその他のエンタープライズアプリケーションに使用するNetAppストレージの構成では、RAIDレベルに関して疑問が生じることがあります。ストレージアレイ構成に関する従来のOracleのベストプラクティスの多くには、RAIDミラーリングの使用や特定のタイプのRAIDの回避に関する警告が含まれています。これらは有効なポイントを上げますが、これらのソースは、RAID 4およびONTAPで使用されているNetApp RAID DPおよびRAID-TECテクノロジには適用されません。

RAID 4、RAID 5、RAID 6、RAID DP、およびRAID-TECはいずれもパリティを使用して、ドライブ障害によってデータが失われないようにします。これらのRAIDオプションはミラーリングよりもストレージ利用率がはるかに優れていますが、ほとんどのRAID実装には書き込み処理に影響する欠点があります。他のRAID実装で書き込み操作が完了すると、パリティデータを再生成するために複数のドライブ読み取りが必要になる場合があります。これは、一般にRAIDペナルティと呼ばれるプロセスです。

ただし、ONTAPではこのようなRAIDペナルティは発生しません。これは、NetApp WAFL（Write Anywhere File Layout）とRAIDレイヤが統合されているためです。書き込み処理はRAMで結合され、パリティ生成を含む完全なRAIDストライプとして準備されます。ONTAPは書き込みを完了するために読み取りを実行する必要がないため、ONTAPとWAFLはRAIDペナルティを回避できます。レイテンシが重要な処理（Redoロギングなど）のパフォーマンスが妨げられることはありません。また、データファイルのランダム書き込みでは、パリティの再生成が必要になるためにRAIDのペナルティが発生することもありません。

統計的信頼性に関しては、RAID DPでさえRAIDミラーリングよりも優れた保護を提供します。主な問題は、RAIDのリビルド中にドライブに要求が発生することです。ミラーリングされたRAIDセットでは、RAIDセット内のパートナーへのリビルド中にドライブ障害によるデータ損失のリスクが、RAID DPセット内の三重ドライブ障害のリスクよりもはるかに高くなります。