戻りパラメータの仕組み
戻りパラメータは、ワークフローの計画フェーズのあとに使用できるパラメータです。これらのパラメータから返される値は、ワークフローのデバッグに役立ちます。戻りパラメータの仕組みと、デバッグワークフローへの戻りパラメータとして使用できるパラメータについて理解しておく必要があります。
ワークフローでは、変数属性、式、ユーザ入力値などの一連のパラメータを戻りパラメータとして指定できます。ワークフローの実行中に、指定したパラメータの値が計画フェーズで入力され、ワークフローの実行が開始されます。これらのパラメータの値は、ワークフローのその特定の実行での計算方法で返されます。ワークフローをデバッグする場合は、パラメータから返された値を参照します。
ワークフロー内の必須の戻りパラメータを指定すると、これらのパラメータの計算値または選択した値を確認できます。たとえば ' リソース選択ロジックを使用してワークフロー内のアグリゲートを選択する場合 ' 戻りパラメータとして 'aggregate' を指定すると ' ワークフローの計画中にどのアグリゲートが選択されたかを確認できます
ワークフローをデバッグするための戻りパラメータの値を参照する前に、ワークフローの実行が完了していることを確認する必要があります。戻りパラメータの値は、ワークフローの実行ごとに設定されます。ワークフローをいくつか実行したあとに戻りパラメータを追加した場合、そのパラメータの値は、パラメータの追加後にのみ実行できます。
戻りパラメータとして使用できるパラメータ
パラメータを返します | 例 |
---|---|
スカラである変数属性 |
「ボリューム名」変数の属性である volume1.name,` |
定数 |
max_volume_size |
ユーザ入力 |
$clusterName の略 |
変数属性、定数、およびユーザー入力を含む MVEL 式 |
volume1.name+'-'+$clusterName |
コマンドの実行時に追加する戻りパラメータ |
PowerShell コマンドで次の行を使用すると、 $volumeUUID パラメータが戻りパラメータとして追加されます。 Add-WfaWorkflowParameter -Name "VolumeUUID" -value "`12345"-AddAsReturnParameter $true |
定義済みワークフローの戻りパラメータの例
戻りパラメータの指定方法を理解するには、 Designer で次の定義済みワークフローを開き、指定した戻りパラメータを確認します。
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vFiler に NFS ボリュームを作成します
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vFiler に qtree CIFS 共有を作成します
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clustered Data ONTAP ボリュームの CIFS 共有を作成