暗号化されたONTAPボリュームからデータを安全に消去する方法について説明します。
ONTAP 9.4以降では、セキュアパージを使用して、NVE対応ボリューム上のデータを無停止でスクラブできます。暗号化されたボリューム上のデータをスクラブすることで、例えばブロックの上書き時にデータの痕跡が残ってしまう「スピレッジ」が発生した場合や、退去するテナントのデータを安全に削除する場合など、物理メディアからのデータの復元を不可能にすることができます。
セキュア パージの対象となるのは、NVE対応ボリューム上で以前に削除されたファイルだけです。暗号化されていないボリュームはスクラビングできません。キーの提供には、オンボード キー マネージャではなく、KMIPサーバを使用する必要があります。
セキュア パージを使用する場合の考慮事項
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NetApp Aggregate Encryption(NAE)が有効になっているアグリゲートに作成されたボリュームでは、セキュア パージがサポートされません。
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セキュア パージの対象となるのは、NVE対応ボリューム上で以前に削除されたファイルだけです。
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暗号化されていないボリュームはスクラビングできません。
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キーの提供には、オンボード キー マネージャではなく、KMIPサーバを使用する必要があります。
セキュア パージの動作は、ONTAPのバージョンによって異なります。
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セキュア パージはMetroClusterとFlexGroupでサポートされます。
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パージするボリュームがSnapMirror関係のソースである場合、セキュア パージを実行するためにSnapMirror関係を解除する必要はありません。
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再暗号化の方法は、SnapMirrorデータ保護(DP)を使用するボリュームと使用しないボリューム、またはSnapMirror拡張データ保護を使用するボリュームとで異なります。
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SnapMirrorデータ保護(DP)モードを使用するボリュームでは、デフォルトでボリューム移動方式を使用してデータが再暗号化されます。
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SnapMirrorデータ保護を使用しないボリュームまたはSnapMirror拡張データ保護(XDP)モードを使用するボリュームでは、インプレース再暗号化方式がデフォルトで使用されます。
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これらのデフォルトは `secure purge re-encryption-method [volume-move|in-place-rekey]`コマンドを使用して変更できます。
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デフォルトでは、FlexVolボリューム内のすべてのスナップショットは、セキュアパージ操作中に自動的に削除されます。デフォルトでは、FlexGroupボリューム内のスナップショットおよびSnapMirrorデータ保護を使用しているボリューム内のスナップショットは、セキュアパージ操作中に自動的に削除されません。これらのデフォルトは、 `secure purge delete-all-snapshots [true|false]`コマンドを使用して変更できます。
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次の機能ではセキュア パージがサポートされません。
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FlexClone
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SnapVault
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FabricPool
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パージするボリュームがSnapMirror関係のソースである場合、ボリュームをパージする前にSnapMirror関係を解除する必要があります。
ボリューム内に使用中のスナップショットがある場合は、ボリュームをパージする前にスナップショットを解放する必要があります。たとえば、FlexCloneボリュームを親ボリュームから分割する必要がある場合などです。
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セキュア パージ機能を呼び出すと、ボリューム移動がトリガーされ、パージされない残りのデータが新しいキーで再度暗号化されます。
移動されたボリュームは現在のアグリゲートに残ります。パージされたデータをストレージ メディアからリカバリできないように、古いキーは自動的に破棄されます。